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最新号の内容 -20111104 No:1345
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中国美女図鑑


日本語堪能なミス香港

陳倩揚さん

2008年8月5日、ミス香港コンテストで亜軍に輝いたスキー・チャン(陳倩揚)さん。

 2008年のミス香港コンテストの亜軍(準ミス1位)。最後のステージで、エントリー以来のおかっぱ頭をロングヘアーに変えた。にわかに女っぽい雰囲気が増し、居並ぶ審査員の心をとらえ、下馬評にも登らなかった彼女が見事栄冠を射止めた。

  その後も幸運が続いた。冠軍(優勝)の張舒雅さんが心身の不調からミス香港のつとめを果たせなくなったため、代わって南アフリカのヨハネスブルグで開催されたミス・ワールド世界大会に香港代表として出場。続いて、広東省仏山で開催されたミス・チャイニーズインターナショナル(国際中華小姐)でも香港代表をつとめ、再び亜軍に輝いた。

ミス香港の総決賽。水着で踊るステージ。中華系ミスコンの醍醐味のひとつ

  エントリー時の職業はキャセイパシフィック航空のフライトアテンダント。筆者の記憶が正しければ、香港から関西空港へのフライトで、広東語でサービスをお願いしたのに、きれいな日本語で返され、仰天させられたことがある。

  そして、同じことは二度起こった。受賞後のステージで広東語で質問を投げたところ、またしても非の打ち所の無い流ちょうな日本語が返って来たのだ。

  香港中文大学日本研究学系で日本語を専攻した。在学中、愛知県の南山大学に交換留学。名古屋では日本人学生に英語と広東語を教えて学費を稼いだという。

  ミス香港に選ばれ、TVBと契約を結びテレビにも登場するようになった。2009年のミス・マカオコンテストでは司会もつとめた。そのまま女優の道かと思いきや、昨年12月に大学時代のボーイフレンドと8年越しの交際を実らせゴールイン。6月には一児の母親になった。

  主婦にはなったが、日本語教師、レストラン経営など、やりたいことはいっぱいあるようだ。まずは子育て優先だが、その後の彼女の活躍にも注目したい。 
筆者・和仁廉夫(わに・ゆきお)
ジャーナリスト。著書『香港(旅行ガイドにないアジアを歩く)』(梨の木舎)、『歴史教科書とアジア』(社会評論社)など。