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最新号の内容 -20170316   No:4146
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粤港澳大湾区、産業空洞化から脱却の機会

 李克強・首相が政府活動報告で言及した「粤港澳大湾区都市群の発展計画」について、香港の位置付けや乗り遅れへの懸念が取りざたされている。3月15日付『東方日報』によると、北京理工大学の胡星斗・教授は「粤港澳大湾区計画で香港は国際金融センター、海運センターの役割を担う」と指摘。広東省は先進ハイエンド製造業センター、マカオは観光レジャー・センターを担い、3地の相互補完によって各地の優位性が発揮されると説明した。中山大学の鄭天祥・教授は「香港はこれまで金融業の発展だけに取り組み、株式市場や不動産市場を重視して産業空洞化を招いた」と述べ、大湾区計画は香港にとって形勢を変える絶好の機会とみる。また全国人民代表大会(全人代、国会に相当)香港代表の陳勇氏は「一部の香港人は香港が国家の発展に参入するのを『計画に組み込まれた』とみなし、一部官僚は『小さな政府』意識を抱えている。これらは香港の発展を阻む」と批判し、計画への積極的な参入を提唱した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17029