Felixで味わうLove Art ザ・ペニンシュラ香港
3月23〜25日に開催される国際的なアートイベント「第5回アート・バーゼル香港」。今回は世界34カ国・地域より241のトップギャラリーが出展、さまざまなアートギャラリーとともに現代の作家まで最高品質の作品が展示される。このイベントにあわせ、ザ・ペニンシュラ香港は3年間連続で英国王立芸術院と提携し、テーマを設けてイベントを開催している。
今年のテーマは「Love Art at The Peninsula」。ホテルエントランスにはイベント期間中はアートピースが飾られるなど、イベントを盛り上げる。こうしたなか同ホテル28階にあるモダン・ヨーロピアンレストラン「Felix」では、期間限定のイベントオリジナルメニューを3月13日からおよそ1カ月にわたって提供する。
メニューを考案したのは日本人ヘッドシェフの加地吉治氏だ。加地氏はこれまで、さまざまな一流レストランにて腕を磨いてきた。2007年ザ・ペニンシュラホテルズに入社、ザ・ペニンシュラ東京のレストラン「Peter」のスーシェフとしてキャリアをスタートした後、すぐに才能と技能を評価され、ザ・ペニンシュラ香港「Felix」の料理長に抜擢されている。
今回「Felix」で提供するコース料理「THE FELIX EXPERIENCE」のテーマは「オペラ」。オペラをモチーフにしたさまざまなアイデアを考案し、メニューに取り込んだ。コースの一皿目はカルメンの闘牛士の歌をモチーフにした料理。牛肉のカルパッチョにトンカビーンズの香りを付けエキゾチックな味わいにし、プレゼンテーションはスペインらしくカラフルに盛り付けられている。
3品目の小鳩の一皿は、「魔笛」の『夜の女王のアリア』をイメージして考えられた料理。小鳩を蜂蜜とコショウで甘辛くし女王の感情を表現、プレゼンテーションはミステリアスな感じに。また、有名オぺラ歌手のために作られた桃と木苺のデザート「ピーチメルバ」なども味わえる。
「オペラ全体を表現することは難しいが、オペラ歌手のために生まれた料理やオペラから自分なりに解釈、イメージを膨らませ創り上げた。いつもとは異なるFelixの料理を楽しんでいただけたらうれしい」と加地氏は話す。料理は5品のコース、メーンは魚料理または肉料理の2皿からのチョイス、食後のコーヒーまたは紅茶がつく(1人1388ドル)。料理とともにワインが楽しめるワインペアリングコース(1人2088ドル)も提供する。期間は3月13日から4月16日まで。 (文・楢橋里彩)
ザ・ペニンシュラ香港は1928年に創業した格式ある老舗一流ホテル。ペニンシュラグループを有するThe Hong Kong and Shanghai Hotels, Limitedは昨年150周年を迎えている。
The Peninsula Hong Kong 所在地:Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon 電話:2696-6778(Felix直通) |
|
|