業績悪化が伝えられているキャセイパシフィック航空（国泰航空）の新規経営戦略要綱が発表されたが、具体的な対策は提示されず、市場関係者の期待には応えられなかったようだ。１月１９日付香港各紙によると、１８日発表の同要綱でうたわれた最大のポイントは「組織のスリム化」。懸案となっていた人員削減は行わず、経営管理部門や顧客管理部門の組織を再編し、効率化を図るという。「２０年来で最大の改変」であり、第２四半期までに具体的な改変を行うと期限を提示、一部で報道された中国国際航空（エアチャイナ）への身売りに関しては否定した。同要綱の内容についてモルガン・スタンレーのある幹部は「買収など投資家に必要な情報は何一つとして入っていない」と切り捨て、「顧客に同社銘柄を勧める材料はもうない」と批判的だ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16601