特区政府衛生署衛生防護センターは１月１１日、香港における鳥インフルエンザＡ（Ｈ７Ｎ９）の今季４例目の人への感染事例を発表した。患者は１０歳の男児で、１月１０日に行われた検査で男児の鼻の分泌液からウイルスの陽性反応が出た。当局では男児と密接な接触があった２７人と、接触があった７０人について状況を確認。密接な接触があった家族や学校関係者、プリンセス・マーガレット医院の入院患者および見舞客にはいずれも感染の兆候は見られないが、予防措置としてオセルタミビル（タミフル）を５日間投与し、患者と最後に接触したときからマスクを着用し１０日間の医学的監察を行うという。北ランタオ医院の医療関係者とという。香港では２０１３年からこれまでにＨ７Ｎ９感染者は２０人確認され、うち男性は１３人、女性は７人。いずれも香港域外での感染だ。感染者の年齢は５カ月から８５歳で、年齢の中位数は６６．５歳。２０人のうち３５％にあたる７人が死亡している。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14853