会計事務所のアーンスト・アンド・ヤングが２０１６年の香港の株式市場の動向についてのリポートを発表。今年の新規株式公開（ＩＰＯ）による資金調達額の世界ランキングで、香港が昨年に続き首位であることがわかった。１２月１３日付香港各紙によると、今年の総額は１９６１億香港ドル（２５３億米ドル）。トップは堅持したものの、前年同期比で２５％も下落している。同社では来年の動向について「１００億ドルクラスの大型上場が５社ほど控えており、２０００億香港ドル程度は維持できるのではないか」と予測する一方、「中でも注目なのはアリババ傘下のアント・フィナンシャル・サービスなどのフィンテック企業だが、それらの企業の要求が香港の上場基準と合致せず上場が見送られた場合、４００億～５００億ドル程度の機会損失になり、トップ３から外れる可能性もある」と警告を発した。ちなみに２位以下は、上海、ニューヨーク、東京、ナスダックＯＭＸと続く。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15921