議員資格喪失の判決を受けた青年新政の游蕙禎氏は、台湾の蔡英文・総統に干渉を求める書簡を送ったことが台湾紙『自由時報』で報じられた。１１月２３日付香港各紙によると、游氏は書簡の中で全国人民代表大会（全人代、国会に相当）常務委員会の基本法解釈は「明らかに基本法の規定に違反し、中英共同声明にも抵触する」と指摘。英国政府にも書簡を送り、中英共同声明の効力について国際法廷で裁定し、香港の主権返還前の地位回復を検討するよう要求したことも記している。「中英共同声明は香港島と九龍半島の主権問題しか処理できないため新界の主権について決める権限はない」「中華民国も香港に関する３つの条約を保留している」として蔡総統に新界の主権について英国政府と交渉することや立場を表明するよう求めている。ただし游氏は実際には書簡は送っていないと釈明した。この主張について弁護士の馬恩国氏は「国際法に基づくと台湾は国家ではないので所在地自体の主権もなく、他の土地に対する主権などない」と反論した。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16188