小売業不況で世界的なブランドの香港撤退が続く中、高級カジュアルブランドのアバクロンビー＆フィッチ（Ａ＆Ｆ）が、中環（セントラル）のペダービルに構えた唯一の店舗である旗艦店を閉店することがわかった。１１月２０日付香港各紙によると、閉店時期は２０１７年の第２四半期中。同物件の賃料は月７００万ドルで、同店が１１年から９年間の長期契約で賃貸していたが、満期を待たずに撤退となるため、違約金として１億２５００万ドルが家主に支払われる見込みだ。同社では、今年の世界での第３四半期の利益が７８８万米ドルと前年同期比８１．２％減と大幅に落ち込んだため、財政面の建て直しが急務となっていた。ちなみにアジア地区では中環店のほかにも韓国の旗艦店が１７年１月に閉店することが明らかになっている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16040