香港警察が今年摘発した１００ドル紙幣の偽札が昨年の約４倍に上るなど急増しており、当局は注意を促している。１０月２７日付香港各紙によると、当局が１～９月に押収した偽札は１８３６枚。全体の枚数は昨年同期よりも４％減っているものの、額面の小さい紙幣が増えている。中でも１００ドル札は過去３年内で最も多い。昨年１～９月に見つかった偽１００ドル札は２２１枚だが、今年は９２３枚に達している。これまで偽札と言えば５００ドル、１０００ドル紙幣がほとんど。しかし今年６月には偽５０ドル紙幣が相次いで見つかりニュースになった。昨年１～９月に見つかった偽５０ドル札は１１０枚だが、今年は２１９枚、偽２０ドル札も昨年１～９月は４６枚だったが、今年は同９１枚と、いずれも約２倍に増えている。一方、今年の偽札事件にかかわる検挙者は２０人で、いずれも偽札使用時に逮捕されたケースだ。偽１００ドル札の模倣度に関しては高いとは言えないという。本物にある印刷の凹凸感（エンボス加工）がない、裏面の金属箔がきれいな垂直でなく歪んでいるなど、精巧に作られているわけではないようだ。ネット上では紙幣の記番号で偽札が識別できるとのうわさが流れているが、当局はこれを否定。惑わされないよう呼び掛けている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14939