９月から多発している電話によるなりすまし詐欺だが、９００万ドルもの大金を騙し取られた事例があきらかになった。１０月７日付香港各紙によると、被害にあったのは香港でデザインの仕事をしている中国本土出身の女性（４９）。今月１日に本土の公安と香港の入境処を騙った複数人から、自分のパスポートが資金洗浄に利用されているとの電話を受けたのが発端で、「潔白を証明するため」という名目で、自身の本土の銀行口座に数回にわたり入金を促された上に、その銀行の口座情報の提出を要求されたというもの。入金額が合計で９００万ドル近くに達した時点で先方からの電話は途切れ、女性が不審に思い口座を確認したところすべて引き出されており、被害が判明したという。香港ではこのところ電話を悪用したなりすまし詐欺が多発しており、過去１６日間だけでも１８件、総額１０００万ドル以上の被害となっている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14094