香港で保険に加入する中国本土住民が急増している。９月１日付香港各紙によると、これは特区政府保険業監理処（ＯＣＩ）の調べで明らかになったもので、今年上半期に本土客が加入した保険商品の総額が３０１億ドルに達し、前年同期の１３９億ドルに比べて２倍以上にも膨れ上がっているという。第２四半期だけみるとさらに顕著で、昨年が７１億ドルだったのに対し、今年は１６９億ドルと２．４倍にもなっている。また四半期ごとの推移でも、５期連続の上昇を記録するなど、この勢いは止まりそうにもない。この背景にはレートが下がりつつある人民元を嫌い、本土から資金を逃がしたい本土住民の思惑があるが、一方の中国政府も本土からの資本流出を黙認はしていない。今年から銀連カードの１回あたりの使用額を５０００米ドルに制限しており、またＯＣＩは、本土客が香港で保険を購入する際の厳格化を保険会社に要求するなど、対抗策を講じている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14184