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最新号の内容 -20160819 No:1461
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美食も味わえる

眺望が自慢の店

 ビクトリアハーバーや高層ビルの摩天楼など、朝な夕なに表情を変える景色も香港の魅力のひとつ。その趣を楽しみつつ、美食を堪能するというぜいたくを味わってみてはいかが? 香港島・九龍の両サイドから眺望が自慢の店を紹介する。香港旅行にやってきた友人の接待にもぜひ利用してほしい。
(文と一部撮影・鈴木理絵/写真提供・取材各店)

※料金などの内容は取材時のもので、予告なく変更される場合があります。 

 

国際都市の摩天楼
SEVVA

 
ハーバー側からメトロポリスを一望。

 社交界で活躍するカリスマ的女性オーナーのBonnae Gokson氏が展開し、香港で最もスタイリッシュな場所として常に名前が挙がる「SEVVA」。香港金融街の中心プリンスビルの最上階に立地し、テラス席からは抜群の眺望が広がる。ハーバーサイドからはハーバーや九龍のランドスケープ。バンクサイドからは見事な高層ビル群が真近に迫り、ライトアップされた照明も美しい。背景にある山の緑でリフレッシュもできる。さらに、眼下に広がるエネルギッシュなセントラルの街並み。いずれの焦点も絵はがきのようで、今の香港の魅力が詰まっている。終日営業しており、ランチやディナーだけでなく、香港マダムが通うアフタヌーンティーにも定評がある。
 

   
ハーバー脇を眼下に、開放感ある夕暮れ時も訪れたい。 カクテルと味わいたいフィンガーフードも多種用意。 
   
アフタヌーンティーは伝統のシルバー三段トレーでサーブ、丁寧に作られ宝石のよう。デリケートな味わいはシャンパーニュと合わせても。センスよいプレートなどカトラリーも愛でつつ。  

SEVVA
25/F., Prince's Building, 10 Chater Road, Central, Hong Kong
電話:2537-1388
http://www.sevva.hk

 

270度のパノラマ
Wooloomooloo

磨かれた窓ガラスからすばらしい眺望

 チムサーチョイにある話題のショッピングモールの1つ「The ONE」。高層階はレストランが占め、このエリアでは稀少な、眺めの良いテーブルを求める人々で一日中にぎわっている。その中で人気のクラシカルなステーキハウス「WOOLOOMOOLOO PRIME」は、WOOLOOMOOLOOグループ店の中でもワンランク上のサービスを誇る。270度のパノラマに広がるメトロポリスを、開放感ある大きな窓から楽しみつつ、シェフいちおしの「シーザーサラダ」や「オーストラリア産ブラックアンガス・ビーフ」「米国産プライム・ビーフ」などをダイナミックに味わいたい。夕涼みには、バルコニー席もお薦めだ。

 

魚介もトライしたい。「バラマンディのフィレ」は抜群の風味でワインと

   

バラエティある「Prime Gin Tonics」から

2~3人でシェアしたいリブアイ

南シナ海に沈む太陽をひとり占めしているかのよう、ロマンティックなテラス席

WOOLOOMOOLOO PRIME
Level 21 The ONE, 100 Nathan Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon
電話:2870-0087
www.wooloo-mooloo.com

 

紺碧の南シナ海を一望
Spices

 

藤のイスが気持ちよいテラスでバカンス気分 

  セントラルから車で15分ほどで、香港島南端のレパルスベイに到着する。多忙な街の喧噪を離れ、いつも優雅な時間を提供してくれる「The Verandah」。その大邸宅のような建物のG/Fには、在住欧米人に人気のエスニック料理店「Spices」がある。温かみのあるコロニアル調の店内からは、紺碧の美しい南シナ海が一望できる。マンゴーやココナツなど新鮮なフルーツのドリンクで身体を静めた後は、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドなどのアジア料理を、各国から招聘したシェフによる競演で心ゆくまで味わいたい。ここに身を置くと、まるでバカンスを楽しんでいるよう。きっと素敵な思い出になるだろう。

 

「タンドーリチキンとトマトカレー」 

本格的サテーは本場マレーの味 

   

「スパイシー蟹肉とポメロのサラダ」は肉厚の蟹とポメロの食感のハーモニーを楽しむ 

 

大きなグラスでサーブ、マンゴーなど新鮮なフルーツジュース

Spices
109 Repulse Bay Road, Hong Kong
電話:2292-2821
www.therepulsebay.com

 

中環の快適テラス
ON

 
ディナー前の静かな夕涼みのテラスは特等席

  香港フレンチをリードするPhillippe Orricco氏。名店での経験後、オーナーシェフとして活躍。現在3店を展開し、さまざまなフレンチガストロノミーの楽しみを提案し、注目されている。

 
Philippe Orricco氏は来港約10年、香港ローカルの嗜好を理解し常に新鮮で面白いダイニングを提案、今年も新店のオープンが続く。 「鳩のローストとアーティーチョーク、レモンチャツネ添え」はフレンチらしい深みのある一皿 

 ミシュランの星を獲得した「ON Dining Kitchen & Lounge」はセントラルの中心地にありながらも、粋な50年代のフレンチリビエラをイメージした、リラックスしたインテリア。明るく清潔感のある大きな窓ガラスが印象的だ。丁寧に作られたランチやディナーのコース料理が味わえるほか、ビル最上階に立地し九龍を一望するテラス席でのドリンクも楽しみたい。1日を通して営業しているので、各自が好きなように気ままに過ごそう。

前菜「ハマチのカルパッチョとウニ、オイスタードレッシング」ブーケのように華やかな印象、新鮮な魚介の味わいが複雑に絡まる。

ON Dining Kitchen & Lounge
18 On Lan Street,28- 29/F., Central, Hong Kong
電話:2174-8100
www.ontop.hk

 

気分はまるで大航海
南海一号

 
美しいライトアップの街並みを眼下に

  「コンテンポラリー・チャイニーズ」をコンセプトにもつ「南海一号(Nanhai No.1)」。明代の航海船からつけられた店名の通り、アジア各国のテーストを盛り込んだ料理を用意する。インテリアも同様に、船のモチーフが随所にちりばめられ、モダンでエキゾチックな店づくりで評判だ。床から高い天井に達する大きなガラスばりの店内にいると、まるで大航海の途中のよう。壮大なビクトリアハーバーが心地よく一望できる。料理はミシュランの星を獲得するなど、創造力にあふれつつ丁寧に作られておりバラエティーも豊富。シンガポール料理ラクサをアレンジした人気の「King Prawn served Bang Sauce」はぜひ試してほしい。

   
「キングプラウン」はエキゾチックなエビとソースが濃厚に絡む お薦め「ロブスターコンソメ、クリスピー&スチームライス」

広東の焼き物料理の定番「クリスピーポークベリー」は軽やかな風味に仕上げて

 南海一号(Nanhai No.1)
30/F., iSQUARE, 63 Nathan Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon
電話:2487-3688
www.elite-concepts.com