課文221
楊家のチキンスープ
クーラーの効いた部屋から外に出たら、暑くて汗まみれになる。また部屋に戻ると、汗まみれの服装が体を冷やす。暑い、冷えるの繰り返しは体にいいわけがありません。
中医学的には夏には夏の養生法があります。暑さや湿気がこもると、イライラしたり、眠れなくなったり、疲れが取れなくなったり、胃の調子が悪くなったりするので、気をつけて! しっかり動いた後はたっぷり休む。ポイントは「発散」。精神的には内側にストレスを溜め込まないこと、肉体的には汗をかいて体の中に熱を溜め込まないようにすることです。体は食べたもので出来上がるので、夏のしんどさを癒やしてくれるものを食べましょう。
今回は、私が大好きな「暑い夏を元気に過ごすためのスープ」をご紹介します。それは「冬瓜のとろとろスープ」です。体のだるさだけでなく、「肌のくすみ」「体のむくみ」が気になる方におすすめ。むくみとじめじめをとる働きがある「冬瓜」「はと麦」と、うるおいを与えてアンチエージングにも欠かせない「銀杏」を主役にしました。具を入れる前にまずは、基本のチキンスープを作ります。
☆楊家の「基本のチキンスープ」の作り方 丸鷄一羽に水2リットル、ショウガの薄切り2枚、塩少々→沸騰したら中火で30〜45分煮る。または、もも肉2枚か、胸肉2枚に水1リットル、ショウガ適量、塩少々→20〜30分煮る。ただ煮るだけなのにコクのある肉が多めのスープができる。だしを取った鶏肉は、スープの具材にしてもいいし、タレをつけて食べたり、サラダのトッピングにも!
☆冬瓜のとろとろスープ レシピ
材料(3〜4椀分) ・チキンスープ 1リットル ・水 1リットル ・鶏むね肉 2枚(スープをとったものでもよい) ・冬瓜 400グラム(皮と種は使わない) ・はと麦 1/2カップ ・銀杏(水煮)6個
・塩 適量 作り方 1)水にはと麦と銀杏を入れ、やわらかくなるまでゆで、お湯をきる。 2)冬瓜は皮をむいて1センチ幅に切り、沸騰させたチキンスープでやわらかくなるまで煮る(鶏肉も)。煮えたら、ミキサーにかける。 3)2に1を入れ、塩で味を調える。器に盛り、ほぐした鶏肉を載せる。 4)出来上がり!
(このコーナーは月1回掲載) 筆者・楊さちこ
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