ロクセーン・ジャンさん
優勝を機に職業モデルに
近年は日本で開催されることが多くなったミスインターナショナル世界大会(国際小姐世界大賽)は、中国はもとより香港・マカオ・台湾・シンガポールの代表が中国人・華僑華人になる公算が強く、効率よく中華圏の美女の取材ができる貴重な機会となる。ところが、悩ましいのが大会の公式カタログやプレスリリースに彼女らの漢字名がないことだ。今回紹介するミス・シンガポールの場合、公式カタログではロクセーン・ジャン(Roxanne Zhang)と英語表記のため、他の中華圏の美女とともに大会スタッフに漢字名の確認をお願いした。 メール添付で届いたのが彼女らの直筆サイン。ところがシンガポール代表だけは「茗凡」と名前らしくない呼称で、本人直筆とはいえ頭を抱えてしまった。シンガポールは華人国家だが、マレー系・インド系などの住民もいる。圧倒的多数を占める華人の貫籍も福建系と広東系が拮抗しており、やや福建系が優勢。もっとも彼女らは英語で教育を受けており、学校で習う中国語も普通話。「連合早報」など華字の新聞も簡体字表記だ。若い彼女には中国語で氏名を書く習慣もないのだろう。
(このシリーズは月1回掲載します)
筆者・和仁廉夫(わに・ゆきお) |
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