ＭＴＲ西港島線の一部乗客に対する運賃の徴収額に誤りがあったことが判明した。４月２５日付香港各紙によると、これは複数の乗客の通報からあきらかになったもので、乗り換えによって適用されるべき割引が運賃に反映されていなかったという。徴収ミスが発生したのは今月の１５～２２日。堅尼地城、香港大学、西営盤駅の利用者で、オクトパスで改札を通り抜けた約３４０人（平均損失額は３．８ドル）が該当するとみられている。不具合の原因は更新したばかりのシステムのプログラムに誤りがあったためとみられ、ＭＴＲでは謝罪を表明、問い合わせのための窓口を設け、確認や返金に応じている。なお、ＭＴＲではこの４年間で７回も徴収ミスを起こしており、不信感をあらわにする声も多く、ＩＴ業界選出の莫乃光・立法会議員も「原因は複雑すぎる料金体系にある。今回発覚した件以外にも徴収ミスがあるのではないか」と現在のシステムに疑問を投げかけ、「値引きをするならシンプルに乗車料金から直接引いた方がいい」と簡素化を訴えた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14272