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最新号の内容 -201600322 No:3911
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南アジアからの密航あっ旋、109人逮捕

 特区政府入境処と広東省公安当局は先ごろ、難民を装った密航をあっ旋・手引きしていた犯罪グループを摘発した。8月31日付『東方日報』によると、逮捕者のうち主犯格は「老虎仔」のニックネームで知られる香港育ちのパキスタン系の男(36歳)で、マフィア「和勝和」の構成員。老虎仔らは南アジアで密航者を募り、まずは航空機などの正規ルートで中国本土に渡航させ、その後、香港に不法入境させていた。渡航者1人あたり3万~5万ドルの手数料を得ており、香港に入境後は宿や不法就労のあっ旋も行っていたという。入境処は2015年10月に情報をキャッチ。香港水上警察、広東省公安当局と連携して捜査を進め、香港警察は3月18日に香港域内の20カ所で、犯罪グループのメンバー12人と、インドやパキスタン、バングラデシュ出身の不法入境者32人の身柄を拘束。広東省公安当局も同日、グループのメンバー7人と、不法入境者29人の身柄を拘束した。香港入境処が摘発した不法入境者18人とその雇い主11人も合わせると、今回の両地の大規模摘発で計109人が逮捕された。2015年は南アジアからの不法入境者は約3800人いたが、その約半数がこの老虎仔のグループのあっ旋によるものとみられている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=5092