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マカオGP&
ラグビーセブンズ
Report!
11月は世界的に大きな注目を集めるスポーツイベントが相次いで行われた。第62回マカオ・グランプリが11月19日から22日、ギア・サーキットで開催され、フェリックス・ローンクビスト(スウェーデン)が連覇を果たした。一方、11月7、8日に香港スタジアムで行われた7人制ラグビー・リオ五輪予選は日本代表が出場切符を獲得した。2つの大会をリポートする。
(取材と文・武田信晃/写真提供・Macau Grand-Prix Commit、Elite Step Asia)
マカオGP連覇はモルタラ以来2人目
F3決勝レースでポールポジションを獲得したのはローゼンクビスト。予選レースでは2位だったが、1位でゴールしたアントニオ・ジョヴィナッツィ(イタリア)が、予選レース開始直後の事故の原因をつくったとして20秒加算のペナルティーを科されたため繰り上がった。
日曜の天候は晴れ、気温28度と例年より暑いコンディションの中スタート。ローゼンクビストが1コーナーをトップで通過するが、チャールズ・レクラーク (モナコ)がローゼンクビストのスリップストリームに入りリスボア・ベンドでトップを奪う。トップが2週目に入った後、後方集団4台がコース後半のフィッ シャーマンズ・ベンドでクラッシュ。日本人ドライバーの金丸悠と高星明誠もその中におり、高星はそのままリタイアとなった。
赤旗が出されてレース中断。15時53分に3週目からセーフティーカー先導で再スタートする。セーフティーカーが離れ本格的なレースが再開した4週目、 ローゼンクビストとその後ろにつけていたサム・マックラウド(英国)の2台がレクラークをリスボアでオーバーテイク。トップに立ったローゼンクビストは序 盤、最高速が出る第1セクターでは他の車より0.3秒ほど遅いがタイム全体の約6割を占めコーナーが続く山側の第2セクターでほかのドライバーに比べて圧 倒的に速く、ここで差をつけ後続を引き離していく。
後半はレクラークが追い上げるものの、ローゼンクビストは完全にペースをコントロールしてマカオ2連覇を果たした。連覇は2009、10年のエドアルド・モルタラ(イタリア)以来2人目の快挙だ。レクラークが2位に入った。
日本勢は山下健太が15位、関口雄飛が16位、クラッシュに巻き込まれた金丸はピットで修理しコースに復帰したがマシン状態が悪く、再ピットインし走行を断念した。
ローゼンクビストは「2回目は最初の優勝より気分がいい。車に自信があったからチャールズに1ラップ目にリードを奪われていても、抜けると思っていたよ。それでもタフなレースだったけどね」と満足そうな表情で話した。
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グランプリの表彰台の様子 |
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連覇したローゼンクビストのマシン |
今回は、1990年にミハエル・シューマッハとこのマカオで伝説的なバトルを演じた 1998、99年のF1王者ミカ・ハッキネンが現れたほか、表彰式のプレゼンターとして現在のF1技術委員部門のトップであり、各グランプリの永久スター ターを担当するチャーリー・ホワイティングが務めるなどモータースポーツファンにはたまらないイベントとなった。
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美脚のレースクイーンが勢ぞろい |
7人制ラグビー、日本が五輪切符を獲得
活躍したセブンズ日本代表メンバー
先にイングランドで開催された15人制ラグビーW杯で日本代表が活躍したこともあり、関 心が一気に高まったのが7人制ラグビー。2016年に開催されるリオ・デ・ジャネイロ五輪の公式競技で、香港スタジアムでそのアジア予選が開催された。日 本、香港、韓国など10チームが2つのプールに分かれ上位2チームが決勝トーナメントに進む。
日本は予選を全勝で通過し準決勝のスリランカにも圧勝。事前の予想通り決勝は香港となっ た。前半は0対10とリードされて終了という展開になるが、後半開始直後にトライを奪ったことがきっかけとなり、さらに3トライを追加。24対10でリオ 五輪出場を決めた。女子代表の試合も行われ、決勝でカザフスタンを22対0で下して優勝。五輪出場に大きく近づいた。
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胴上げされる瀬川智広ヘッドコーチ |
タックルを受けてもなかなか倒れない日本代表 |