年宵花市で生花などを売る「湿貨」屋台の出店料オークションが１１月９日に行われ過去最高値をたたき出したが、翌日は打って変わって昨年を大きく下回る結果となった。１１日付香港各紙によると、１０日に競売にかけられたのはビクトリア公園の特設屋台８店舗と、雑貨や菓子を売る「乾貨」屋台１４４店舗。今回は平均落札額が２万３７３４ドルと、昨年の３万４０９６ドルと比べて３割以上も下落したという。「鶏仔餅（ベビーカステラ）大王」と呼ばれている梁鋭洪氏は、２年連続で逃していた意中の店舗を今回は６万９５００ドルで落札。予算の１５万ドルを大きく下回る結果に「まだ何もしてないのに８万ドルも儲かった」と満足げだ。オークション会場となった湾仔のエリザベス体育館も例年より空席が目立っており、最近の小売業界の不調から出店を手控えた業者が多いとみられているが、一方で「来年の春節（旧正月）の休暇が通常より長く、海外へ遊びに行く人たちが増えて香港に留まる人が少なくなると思われているためではないか」と分析する関係者の声もあった。【関連記事】