香港金融管理局（ＨＫＭＡ）は９月７日、香港ドル防衛のために再度、市場介入を実施した。８日付香港各紙によると、人民元投資手仕舞いの動きによって香港ドル相場が対米ドル・ペッグ制の許容変動幅の上限に迫ったため、ＨＫＭＡは香港ドル売り・米ドル買いの市場介入を行った。介入額は３１億ドルで、銀行間市場の資金のだぶつきを表すアグリゲートバランス（ＭＫＭＡ決済性預金残高）は９日に約３２６９億４３００万ドルに膨らむ見込みだ。１日に約４カ月ぶりに市場介入が行われて以来、過去１週間で５回の市場介入が行われ、介入総額は３６２億６８００万ドルに達した。８月１１日に人民元が切り下げられた後、企業からヘッジファンドに至るまで満期到来の預金や投資商品、キャリートレードなどの人民元資産を売却して香港ドルに換金する波が続いている。【関連記事】