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最新号の内容 -20150707 No:3733
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公共団地の水道水から基準値を超える鉛

 公共団地の水道水から基準値を超える鉛が検出された。7月6日付香港各紙によると、これは4~6月に行われた民主党の独自調査で明らかになったもので、調査されたのは九龍地区の団地計13棟。築年数は新築から40年以上までさまざまだが、そのうちの竣工わずか2年の啓晴邨の団地から最高で0.038mg/Lと基準値の3.8倍の鉛が検出されたという。世界保健機関(WHO)では、水道水の鉛の含有量を0.01mg/L未満と規定しており、民主党の黄碧雲・立法会議員は「妊婦や乳幼児はもちろん、若年層の成長に影響が出るレベル」と指摘、鉛成分が検出された原因としては「水道管は銅製なので鉛は含まれていないが、配管工事の際に使われた材質が溶け出している可能性がある」と分析している。今回の調査結果を受け、管轄である房屋署と水務署の双方が調査を行ったが、「異常はない。WHOの基準は満たしている」と回答している。【関連記事】