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最新号の内容 -20150216 No:3642
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歳末恒例の花市、各地で18日まで開催

 春節(旧正月)前の香港の風物詩「年宵花市」が2月13日から各地で始まった。同日付香港各紙によると、今年は暖かかった影響で桃の花も開花が早く、供給量は昨年の90%程度の見込みだという。花市といえば毎年話題となるのが、ビクトリア公園で販売される風刺を利かせたパロディー商品だが、今年の流行はコカコーラ缶。複数の学生グループが扱っており、香港で発売された一言メッセージ入りの缶を思い思いに改変し、抱き枕などに仕立てている。ほか学生の出店では、3Dプリンターで作成した揮春(正月用の張り紙)、ドラえもんやセーラームーン、カードキャプターさくら風のアイテムを模したクッションも人気を呼びそうだ。花市は政党にとっても資金集めのいい機会だ。親政府派政党は干支(えと)の羊に関連した無難な出品だが、民主派政党はセントラル占拠関連品に加え、梁振英・行政長官を皮肉るイラスト付きのタオルなどを用意しているという。占拠デモ支持者の販売する催涙弾型ライターも話題だ。軽食では「会所一号」の「分子ガストロノミー大根餅」(20ドル)、2個で20ドルの特大つみれが注目を集めている。今年の花市は大みそかの18日深夜まで、ビクトリア公園のほか、旺角の花墟公園、沙田の源禾遊楽場など計15カ所で行われている。【関連記事】