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最新号の内容 -20141118 No:3586
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ドライバーの3割がネットで「ながら運転」

 ドライバーの携帯電話やスマートフォンによる危険運転が日常化している実態があきらかになった。11月17日付香港各紙によると、これは保険会社のAXA安盛がドライバー511人を対象に交通安全と違反行為に関する意識調査を行ったもの。ドライバーが挙げた、日常的に犯してしまう違反行為や危険行為としてトップとなったのが「スピード違反」と「黄色の信号無視」(ともに83%)。「車間距離不足」(66%)や「方向指示機の不使用」(65%)など以前からよく見られるものも多いが、近年目立つのが携帯電話やスマホによる危険行為だ。「イヤホンなど補助装置を用いない通話」(73%)や「メッセージやチャットの利用」(57%)のほか、運転中の集中力が大幅に削がれると思われる「スマホでのネット利用やテレビ視聴」が27%と3割近くにものぼっている。同社の蔡香君・主席財産保険営銷総監は「多くのドライバーが運転中の危険行為を軽視している。政府はドライバー教育をもっと徹底すべき」と呼びかけ、ドライバーに対しても「危険運転が認められた事故については補償外となる場合がある」と警告した。香港では2001年7月から、補助装置を用いない運転中の携帯電話の使用は禁じられている。【関連記事