消費者委員会の調査で、「特価品」が実際にはたいした値引きをされていないことが明らかになった。１０月１６日付香港各紙によれば、消費者委は今年７月に香港の３つの大手スーパーの販売店３カ所で米、油、めん、ビスケット、缶詰、調味料、飲料など１２種の製品について１カ月間の表示価格を調べた。店頭では「通常価格」がバツ印や棒線で消され、その隣に「特価や新たな売り出し価格」が表示されているのが一般的。通常価格は特価や新たな売り出し価格よりも高いが、実際は６％の割高から９０％の割高までと幅が広く、割引になっていない物も多かったという。しかも、通常価格で発売していた期間はたったの１～８日で、それ以降は同じ価格のままだった。さらに、一度も通常価格で販売していたことのない製品も見つかり、これでは「特価になった」とうたうことはできない。消費者委はこうした販売方法は数字のトリックで、消費者をミスリードすることにつながると指摘。一度もその値段で売ったことのない商品をその値段で売ったことがあるように思わせるのは「商品説明条例」に抵触すると話している。【関連記事】