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最新号の内容 -20140925 No:3550
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汚職の元政務長官、中央から1100万ドル?

 許仕仁(ラファエル・ホイ)元政務長官と新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ)の郭炳江・郭炳聯・両合同会長らの汚職事件に関する9月23日の公判で、許氏は被告の1人である香港取引所(HKEX)元高級総裁の関雄生氏から受け取った1100万ドル余りが中央高官からの金であることを明らかにした。24日付香港各紙によると、2007年3月に当時の国務院香港マカオ弁公室の廖暉・主任が胡錦涛・国家主席の来港手配で来港した際、許氏に政務長官留任を求めた。だが許氏は「政務長官の収入では生活できない」と断ったため、廖主任は「倹約すべきだ」と言った後で「手助けできるかもしれない」と述べたという。同年11月に関氏は中央関係者と接触し許氏に渡す金を預かった。許氏が中国本土に口座を持たないためだ。許氏は関氏に相手が誰か尋ねたが関氏は明かさなかったため、許氏に心当たりがあるのは廖主任だった。許氏はすでに政務長官を辞めて行政会議の非官僚メンバーだったが、本土から来た金は公職とは関係ないとみなし申告しなかったという。【関連記事】