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最新号の内容 -20170428 No:1477
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揚さちこ 東方美学きれい塾


課文230 「夏バテを防ぐ」

むくみを取る美肌ドリンク

鴻福堂「低糖 清解飲 紅豆 薏米」 

 中医学では、春・夏・秋・冬・土用の季節には、それぞれ肝・心・脾・肺・腎の五臓と、青・赤・白・黒・黄の五色がついています。ちなみに、夏の五臓は「心」で、五色は「赤」です。

【夏の五臓は「心」】

 夏風邪によくみられる、ムカムカや下痢などの症状は、胃腸の働きが弱っているから。水分代謝がうまくいかずに、不要な水分が体に溜まってしまうことが原因です。その一方で、汗をかきすぎると、体全体の水分が減少します。同時に「気」も消耗してしまうのです。すると、血液濃度に影響を及ぼし、心臓にも負担がかかります。汗のかきすぎによる動悸、息切れなどは、心臓からの赤信号。だから、夏には水分や水分が含まれる食べ物を上手にとることが大切です。

【夏の五色は「赤」】

 夏にバテると、舌が濃い味に対して、感覚が鈍くなります。連日たくさんの汗をかくことで血中の水分が減る上、味の濃い食事を続けていると、血液が汚れて血管を塞ぎ、心臓に負担がかかるようになります。また、暑さで上半身、頭部に熱が上昇してこもりやすくなり、反対に下半身(お腹から下)が冷えてむくむことが多くなります。そんな「心」を補うのは、夏が旬のものが多い「赤」の食材。これには、体にこもった熱を発散する働きがあります。

 香港の夏の時期にお薦めなのが、血の巡りを補うあずきを使った「あずきドリンク」。簡単に言うと、あずきの煮汁です。以下の効果があります。

・むくみの改善

・膀胱炎の改善(尿が出にくい症状)

・ひじ、ひざの痛み緩和

・腰痛の改善

・関節リウマチの改善

 血の巡りだけでなく、美肌がほしい! という方は、あずきにハトムギを加えましょう! ハトムギには、体の余分な水分を排出するはたらきに加えて、体の熱をおさめて、膿を取り除く働きだけでなく、美肌効果もあります。

 また、あずきとハトムギの組み合わせは、むくみの最強処方です。水太りや、夕方になったら足がパンパンになる方は作ってみましょう。鍋に水1ℓを入れて沸騰させた後、乾燥あずき10g、乾燥ハトムギ10gを入れます。弱火にして再沸騰したら、火を止めて10分置けば出来上がり。

 作るのが面倒という方には、今回ご紹介する鴻福堂「低糖 清解飲 紅豆ٍچ米」が強い味方です。これは、紅豆(あずき)とٍچ米(ハトムギ)の煮汁をペットボトルに詰めたもの。香港では

スーパーでも、コンビニでも手に入ります。夏の不調を予防しながら、きれいへの道も歩みたい方はお試しあれ!

(このコーナーは月1回掲載)

 

筆者・楊さちこ
1961年大阪生まれ(国籍:日本)
南京中医薬大学・中医美容学教授・中医学博士

日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。大学では「高木祐子奨学金基金」を設立し、中医学の社会的地位の向上に尽力。「いつまでも美しく」をモットーに美に関する商品開発をはじめとするトータルプロデュースを手がけている。著書は『肌がつるんと若返る「ガーゼ洗顔」』(マキノ出版)、『綺麗なひとは、やめている。』(幻冬舎文庫)、『昨日よりも綺麗になる魔法の習慣』(光文社知恵の森文庫)、『72時間で自分を変える旅香港』(幻冬舎)のほか、2016年には香港の健康長寿に着目した『世界一の養生ごはん』(小学館)、『香港美人が教えてくれた美しさが永遠に続く6つの法則』(光文社)を上梓。郵便局だけで買える、おいしい家庭料理の本『dancyuクッキング』(プレジデント社)=写真=に長寿世界一「香港」の、おいしい養生ごはんを連載中。