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最新号の内容 -20170324 No:1475
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好評につき第二弾
2017年をハッピーに過ごそう

開運スポット

  本紙1474号掲載の「開運スポット特集」では、香港政府観光局(HKTB)が新年にちなんで発表した著名風水師の劉国偉(Kevin Lau)氏の解説によるラッキースポットを紹介した。前回はその中から十二支にちなんだラッキースポットを掲載したが、好評につき今回は第二弾として、風水で今年は吉の方角にあたるという香港内のラッキースポット8カ所を掲載。併せて編集部お薦めスポットと参拝の仕方を紹介する。
(資料と写真提供・香港政府観光局/編集部訳)

※当記事内容によって生じた事故・損害等いかなる影響に関しても当社では一切責任は負いません。あらかじめご了承ください。
 

今年の8大ラッキースポットはここだ!

沙田車公廟 Che Kung Temple, Sha Tin

 「沙田車公廟」は、回すと運気が好転するといわれる銅製の風車が有名です。今年ここは財運に吉とされる方角にあたります。あなたが春・夏生まれなら、黒、銀、白、グレー、青など寒色の服を、秋・冬生まれならば、緑、赤、オレンジ、紫などの暖色の服を着て参拝すると吉。思いを込めて風車を回し、廟内の線香の香りに包まれれば、財運が上向いてくるでしょう。
 

塔  門 Tap Mun

 

 今年は東北の方角が学業と知識、仕事にプラスになります。デスクワークに従事する人や、受験を控えている人は、香港の東北部にある離島・塔門島に遊びに行ってみましょう。自然と青い海に恵まれた場所で新鮮な空気を吸えば、ストレスも去っていきます。頭もすっきりクリアになって試験や仕事に挑むことができるでしょう。
 

西  貢 Sai Kung

 

 財運をアップさせたいなら東の方角へ。香港の東部に位置し、多くのボートが停泊し、海鮮料理店が立ち並ぶ香港屈指のリゾートエリアでもある西貢なら、ベストロケーションです。海辺の人波にもまれつつ、家族や親しい友人たちと西貢の街をぶらぶらして、おいしいものを食べたり、地元の商店でショッピングを楽しめば運気も活性化して、財運を呼び込むことができます。
 

石  澳 Shek O

 

 今年は東南の方角が恋愛運、結婚運を高めるラッキースポットです。婚活中の人や妊娠を望む人は、東南にある石澳がお薦め。ビーチを散歩したり、海辺のレストランでおしゃべりしながら一面に広がる美しい海を眺めるとロマンチックな気分も高まります。また、この方角は仕事運にも吉。サラリーアップを目指すなら石澳に行ってみるとよいでしょう。
 

屯門三聖海鮮市場
Sam Shing Hui Seafood Market,Tuen Mun

 公私ともに出会いを求めているなら、新界西部へ。セールスマンやエンターテインメント業のように常に初めて会った人と一緒に仕事をする職業なら、屯門三聖に行くとよいでしょう。ここは海鮮を扱う店が多く、新鮮な魚介を使った料理が味わえることでも知られています。屯門三聖で食事を楽しめば交際運や財運にもプラスになります。
 

大  澳 Tai O

 

 今年は悪い運気を追い払い、財運を高めるのは西南の方角です。投資や金融ビジネス業界で働く人は、ランタオ島の大澳まで足を伸ばしてみては。漁村の雰囲気を楽しみつつ、地元の料理を味わったり、旧大澳警察署だった歴史建築を改築・再利用した「大澳ヘリテージホテル」を訪れるのもよいでしょう。幸運への道が開けます。
 

上環文武廟 Man Mo Temple, Sheung Wan

 

 文武の神様を祭った上環ハリウッドロードに位置する「文武廟」。香港の観光名所の1つとしても知られていますが、その建物は歴史的価値も持っています。廟内には大きな渦巻状の線香がたくさん供えられ、荘厳な雰囲気にあふれています。廟の精緻な装飾を見上げて祈りを捧げれば、2017年の学業運や仕事運が増すでしょう。
 

旧正月ナイトパレード
Chinese New Year Night Parade
※すでに終了

 

  一年の計は元日からといいますが、旧正月元日にチムサーチョイで行われるパレードには運気を上昇させるパワーがあります。残念ながら旧正月はすでに明け2017年のパレードは終わってしまいましたが、もしあなたが今年パレードを観賞していたなら、交際運や恋愛運など幸運に恵まれることでしょう。今年観賞するチャンスを逃した人は、来年のラッキースポット公表まで待ちましょう。

 

編集部お薦めスポット
嗇色園黄大仙祠 (Wong Tai Sin Temple, Sik Sik Yuen)

おみくじを振る音もにぎやかな本殿前

 黄大仙祠は、香港を代表する観光名所にもなっている道教寺院で、正式名称を赤松黄仙祠という。この建物は1921年に建立されたものだ。

 その由来は、赤松山(現在の中国浙江省横山)に住む羊飼いの少年、黄初平が神隠しに遭って四十数年後に帰って来たという伝説にある。「山中にこもり薬を練った」という黄の話を信じない村人たちが、お前が連れていた羊はどこへ行ったのかと尋ねると、黄の答えた場所には白い岩が点々とあるばかり。これを見た村人たちは黄をあざ笑ったが、黄が声を掛けた途端に白い岩がむくむくと動き、本物の白い羊に変わったという。

 黄大仙祠には参拝だけでなく、運勢を占いに訪れる人も多い。本殿前で「求籤(竹籤)」 下左写真 というおみくじの竹筒を借り、占いたい事を念じながら、ひざまずいて竹筒を振る。最初に飛び出たおみくじの番号を控え(くじは竹筒に入れて返却)、隣接する「哲理中心」に出店する占い師に解説してもらう。見料は1件数十ドルを目安に。今月2月からはおみくじに電子式が試験導入され話題を集めた=本紙1473号16面点心を参照。
 

参拝の仕方

 

①門前などで線香を買う

②線香を両手で胸元で掲げ、お辞儀を三回繰り返す(三礼)。「三礼」は各動作の前後に行うのが基本
 
③三礼の後、線香を左手で持って火を付ける。右手は殺生する手なので使わない。火を付けたら再び三礼

④香炉に左手で三本ずつ線香を立て、再び三礼。これをそれぞれの香炉で行う

⑤本殿前のさい銭箱に左右の順でさい銭を供える。本殿に向かって三礼

⑥本殿前の三つの香炉に左右中の順に線香を三本ずつ供え、ひざまずいて深く三礼し願い事をする

 求籤 =左写真=とともに、黄大仙祠の占いによく使われるのが勝杯=同右。半円形の2つの木片を重ね合わせて、占いたい事を念じながらポンと放り投げる。丸みを帯びた表面は「陽」、平らな裏面は「陰」を意味する。表と裏の両方が出れば、陽と陰のバランスが良く「吉」、両方とも表か裏だったら「凶」となる。勝杯を3回繰り返して3回とも「吉」が出ないようであれば、願い事はやめておいた方が無難という。