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香港フィルの新シーズン発表
9月に43年目のシーズンを迎える香港フィルハーモニー管弦楽団。その新シーズン(2016/17シーズン)のコンサートプログラムが6月9日、発表された。今季のプログラムは29件で57公演。教育活動を目的とする音楽活動は100回を超える予定だ。 (文・綾部浩司/取材協力と写真提供・香港フィルハーモニー管弦楽団)
音楽監督ズヴェーデン 契約延長決定
ズヴェーデンは新シーズンに計9プログラム16公演を指揮する予定だ。2014/15シーズンからスタートしたワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』の「ジークフリート」(1月19、22日)やシューベルトの交響曲「ザ・グレート」(6月16、17日)をはじめ、客演指揮者として2002年に香港フィルと初共演した際に演奏されたショスタコーヴィッチの交響曲第8番(2017年4月26、27日)を演奏。新シーズンと来季(2017/18シーズン)の2年をかけて演奏されるマーラー交響曲全曲から、10月に第1番、12月に第3番、来年4月に第6番を演奏することになっている。 一方、ズヴェーデンが指揮をとる公演のほかにも多くの魅力的なプログラムが予定されている。新シーズンのオープニング・コンサート(9月9、10日)は香港フィルと久々の共演となるヨーヨー・マの演奏で幕開け。クリスマス前のウィンターシーズンには、映画音楽作曲家ジョン・ウィリアムズの作品だけを集中的に取り上げたプログラム(12月16、17日)が楽しめる。
2017年もぜいたくなラインアップが続く。2月には歌姫スミー・ヨーが没後40年のマリア・カラスを称えるコンサートを行う。ロンドン交響楽団副指揮者で来シーズンよりスウェーデンのノールランド・オペラの首席指揮者となる香港生まれの女性指揮者エリアム・チャンと英国の名ピアニスト、スティーブン・ハウの共演によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(3月31日、4月1日)も注目のコンサートだ。
(文中敬称略)
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