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最新号の内容 -20160506   No:3937
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抗がん治療で死亡、ビューティーセンター摘発

 大脳の活性化で免疫力を高め、がんや皮膚病などを治癒させるとうたい、患者から多額の報酬を得ていたビューティー・ヘルスセンターが摘発された。5月5日付香港各紙によると、詐欺の疑いで逮捕されたのは、コーズウェイベイで営業していた「●▲健脳学会(PAINGTINGHEAL)」の設立者で博士号を持つという女と、その提携先の「能量衡健康顧問中心」のスタッフら11人。博士はセミナーを開くなどで集客し、患者に検査を受けさせた後に治療を勧め、20万~120万ドルのコースに契約させていた。さらに、漢方や放射線、化学療法など、自分たち以外の治療を受けないようにサインさせていたという。患者は頭部に磁石を着けたり、酸素吸入、ヒーリングなどを受けたが、その後、容体が悪化した。死亡した患者の遺族らは同センターに返金を求めたが応じてもらえず、警察に通報した。7人の被害者のうち、2人はすでに死亡している。当局ではこうした無免許による診療が3~4年にわたり行われ、被害額は500万ドルに及ぶものとみて捜査を進めている。【●=聘の耳へんが女へん、▲=女へんに亭】【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=9303