李嘉誠氏が支付宝に出資、八達通のシェア狙う【香港―経済】

香港一の富豪と称される李嘉誠氏が、支付宝(アリペイ)に出資することがわかった。9月27日付香港各紙によると、これは長和実業がアリペイとの戦略的パートナーシップを締結したことをあきらかにしたもので、具体的には合弁会社を設立し、5月からスタートした支付宝HKを運営。長和は株式を50%引き受けるという。不動産やスーパー、薬局チェーンなどを傘下に擁する長和と、中国本土で圧倒的なシェアを誇るアリペイが組むことで、八達通(オクトパス)一極集中だった電子決済市場に風穴が開くことを期待する声もあるが、その一方で決済会社の飽和状態も指摘されている。現在香港では支付宝のほかTNG、拍住賞、ペイミー、微信支付など16社が電子決済に進出しているものの、第2四半期の成長率は前期比1%未満と決して大きくないのが現状だ。香港資訊科技商会の方保僑・栄誉会長は「香港でも浸透しつつある電子決済だが、パイを奪い合ってるだけ。これからは買い物時以外のサービスが提供できるかが鍵」とコメントしている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170828_3133/

 

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